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第19回 【オフィスデザインの価値と変化】 株式会社 ワックス・トラックス 辻中 浩佑
最近、オフィスをデザインする仕事がオモシロい。
オフィスデザインに限ったことではないのですが、
私がデザインする上で特に大切にしていることがあります。
『ユニークネス』です。この『ユニークネス』をつくり出すのは
容易ではありません。チャレンジです。
チャレンジしている行為こそがデザインだと思っているくらいです。
もちろん自己表現のためや、奇をてらうというようなこととは違います。
『楽しく仕事をして、喜んでもらい、ハッピーになりたい』、
自分自身いつもそう思って仕事をしていますし、常にクライアントと向き合って共創していき、少しでも可能性があるならその可能性を
拡張・増幅するデザインを目指します。
そうやって出来上がったものにこそ、価値があるものと考えます。
ですから、そういった意味でのデザインをクライアント側が必要としているか、又そういったデザインの対価に価値を見いだせてもらえるかが重要だと思います。
私の仕事の一つに企業のイベント、プロモーション、PR 等、スペースメディアに関わる仕事があります。
そこでは常に、ブランドや商品と世の中を結びつけるコミュニケーションデザインのための莫大な情報が持ち込まれ、その中から本質となる
核心だけを見つけ出し磨き上げデザインしていきます。
オフィスのデザインもまったく同様です。
出来るだけ、クライアントとは綿密にコミュニケーションを重ね、情報を引き出すよう努めます。
もちろん使い勝手や機能といった理性的な作業をまとめることも大切ですが、最も重要なのは、デザインにどんなメッセージを込めるか、
そのための本質は何か、ということから本来あるべき姿(アイデンティティ)を導き出していくことです。
このことは他ではあまり言われていないことだと思いますが、
『例え使い勝手や機能性が失われるとしても、他に優先されても良いモノがある』と私は思っています。
それが予算に関わることであってもです。
あきらめることによって、得るものも無く失うモノのほうが大きいかもしれません。簡単なことではありません。
クライアントを納得させ信頼して頂くわけですから、失敗し裏切るわけにはいきません。
それがチャレンジです。いまのところ失敗はありません。
むしろその会社固有のアイデンティティをつくり出す良い結果がうまれたものと思います。
私がオフィスのデザインをするようになったのは4〜5 年前くらいだと思います。
最初は知り合いの広告関係等クリエイティブな仕事をする会社のデザインをさせて頂きました。
そういった会社なので、皆きちんとしたコンセプトを持っており、ブランド感というものも明確です。
こだわりも共有出来たので、それまでのオフィスにはない『ユニークなオフィス』が出来上がりました。
当時は、そういったデザインを思考されるのは特殊な業種だからかと思っていました。
最近デザインさせて頂いたオフィスの業種や規模等も多様にわたりますが、皆『どうありたい』『こういう会社なんだ』というようなコンセプト〜目指すビジョンまでが明確です。
つまりブランドを感じられるということで共通しています。
ブランドとは、その会社の存在理由みたいなものと思われます。
出来上がったときは、オフィスにしてはやりすぎたかな、とちょっと不安に思うこともありましたが、
『斬新すぎるくらいだけどまったく違和感がない、むしろウチらしくてとてもイイ!』
『最初は機能面で心配だったけど使っているうちに仕事のスタイルが変わって、以前より効率が上がった!』
等々がクライアントからよく耳にする言葉です。
最近、情報誌等でオフィスデザインを特集で取上げたりするくらいで、オフィスデザインを取巻く環境も変わりつつあるように思われます。
会社の成り立ちからビジョン、様々な経営スタイルがあるわけですから、オフィスのありかたやデザインももっともっと違っていい
と思います。
最高のワインは最高の土地と気候がつくるといわれています。
人もまた同様に最高の人材を育成する為には、より質の高いオフィス環境と創造力が必要です。
その為には表層的なものとは違う、本質的なデザインが欠かせないものと信じています。
企業側もオフィスのあり方を見直し『ビジョン実現!』の為、
新しいデザインに共にチャレンジして頂ければと思います。
オフィスデザインに限ったことではないのですが、
私がデザインする上で特に大切にしていることがあります。
『ユニークネス』です。この『ユニークネス』をつくり出すのは
容易ではありません。チャレンジです。
チャレンジしている行為こそがデザインだと思っているくらいです。
もちろん自己表現のためや、奇をてらうというようなこととは違います。
『楽しく仕事をして、喜んでもらい、ハッピーになりたい』、
自分自身いつもそう思って仕事をしていますし、常にクライアントと向き合って共創していき、少しでも可能性があるならその可能性を
拡張・増幅するデザインを目指します。
そうやって出来上がったものにこそ、価値があるものと考えます。
ですから、そういった意味でのデザインをクライアント側が必要としているか、又そういったデザインの対価に価値を見いだせてもらえるかが重要だと思います。
私の仕事の一つに企業のイベント、プロモーション、PR 等、スペースメディアに関わる仕事があります。
そこでは常に、ブランドや商品と世の中を結びつけるコミュニケーションデザインのための莫大な情報が持ち込まれ、その中から本質となる
核心だけを見つけ出し磨き上げデザインしていきます。
オフィスのデザインもまったく同様です。
出来るだけ、クライアントとは綿密にコミュニケーションを重ね、情報を引き出すよう努めます。
もちろん使い勝手や機能といった理性的な作業をまとめることも大切ですが、最も重要なのは、デザインにどんなメッセージを込めるか、
そのための本質は何か、ということから本来あるべき姿(アイデンティティ)を導き出していくことです。
このことは他ではあまり言われていないことだと思いますが、
『例え使い勝手や機能性が失われるとしても、他に優先されても良いモノがある』と私は思っています。
それが予算に関わることであってもです。
あきらめることによって、得るものも無く失うモノのほうが大きいかもしれません。簡単なことではありません。
クライアントを納得させ信頼して頂くわけですから、失敗し裏切るわけにはいきません。
それがチャレンジです。いまのところ失敗はありません。
むしろその会社固有のアイデンティティをつくり出す良い結果がうまれたものと思います。
私がオフィスのデザインをするようになったのは4〜5 年前くらいだと思います。
最初は知り合いの広告関係等クリエイティブな仕事をする会社のデザインをさせて頂きました。
そういった会社なので、皆きちんとしたコンセプトを持っており、ブランド感というものも明確です。
こだわりも共有出来たので、それまでのオフィスにはない『ユニークなオフィス』が出来上がりました。
当時は、そういったデザインを思考されるのは特殊な業種だからかと思っていました。
最近デザインさせて頂いたオフィスの業種や規模等も多様にわたりますが、皆『どうありたい』『こういう会社なんだ』というようなコンセプト〜目指すビジョンまでが明確です。
つまりブランドを感じられるということで共通しています。
ブランドとは、その会社の存在理由みたいなものと思われます。
出来上がったときは、オフィスにしてはやりすぎたかな、とちょっと不安に思うこともありましたが、
『斬新すぎるくらいだけどまったく違和感がない、むしろウチらしくてとてもイイ!』
『最初は機能面で心配だったけど使っているうちに仕事のスタイルが変わって、以前より効率が上がった!』
等々がクライアントからよく耳にする言葉です。
最近、情報誌等でオフィスデザインを特集で取上げたりするくらいで、オフィスデザインを取巻く環境も変わりつつあるように思われます。
会社の成り立ちからビジョン、様々な経営スタイルがあるわけですから、オフィスのありかたやデザインももっともっと違っていい
と思います。
最高のワインは最高の土地と気候がつくるといわれています。
人もまた同様に最高の人材を育成する為には、より質の高いオフィス環境と創造力が必要です。
その為には表層的なものとは違う、本質的なデザインが欠かせないものと信じています。
企業側もオフィスのあり方を見直し『ビジョン実現!』の為、
新しいデザインに共にチャレンジして頂ければと思います。
株式会社 ワックス・トラックス
代表取締役:辻中 浩佑
業態:デザイン・設計
住所:東京都港区南青山7-5-3 インテグレート南青山#101
TEL:03-5469-1365
URL:http://www.waxtrax-inc.com
代表取締役:辻中 浩佑
業態:デザイン・設計
住所:東京都港区南青山7-5-3 インテグレート南青山#101
TEL:03-5469-1365
URL:http://www.waxtrax-inc.com
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