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第9回 【新卒採用に効くオフィス】 株式会社翔栄クリエイト 代表取締役社長 宇佐神慎
●学生・社会人が選ぶ 働いてみたいオフィス●
株式会社翔栄クリエイトではお客様に業績の上がるオフィス空間を提供すると同時に、オフィスデザインの理解、発展を促す様々な社会活動を展開しております。
その一環として、2006年9月〜10月の間、株式会社毎日コミュニケーションズ様と共同で、会社の規模や業務内容とは関係なく、「働きやすそう」「働いてみたい」と感じるオフィスを学生や社会人にウェブ上で投票してもらう、『MYCOM オフィスアワード 2006』を開催しました。
MYCOMオフィスアワード 結果報告
http://cobs.jp/life/MOA/
この試みに20社以上の企業に賛同をいただき、欧米に比較してオフィス環境への意識が低いと言われる日本においても、ワークプレイスに対する意識が高い企業が増えていることを感じることができました。また、結果として総投票数1570票もの学生・社会人からの投票があり、学生にとってもオフィスに対する意識の高さが伺えました。
●就職活動中の学生に効くオフィスとは●
近年、オフィス環境を整える効果として、「生産性の向上」、「コミュニケーションの改善」、「ブランディング」など、様々なものが提案されています。その中でも今回はオフィスアワードを通して得た知見を含めた、「人材採用」の側面からのお話をしたいと思います。
上記で紹介した、オフィスアワードコンテンツの一つとして、企業に入る側の学生たちが、実際にオフィスに対してどのようなニーズ、考えを持っているのかを明らかにするため、『2007年度就職内定者に対するオフィス環境に関する意識調査』を実施しました(2006年10月4日発表)。就職活動を終え、且つ内定を得た学生に対し、オフィス環境に関する意識や考えを様々な角度から調査するというものです。その結果、いくつかの興味深い事実が浮かびあがってきました。
(1)『就職活動の際、会社を選ぶうえでオフィス環境を参考にした学生・・・46.2%』
「就職活動の際、オフィス環境は会社を選ぶうえで参考にしましたか?」という質問に対し、46.2%の内定者が参考にしたと回答しました。この結果から、オフィス環境がリクルーティングの結果に少なからず影響を与えるということが伺えます。
(2)『就職活動中の男子学生の52.3%がオフィスのエントランスの印象を見ている』
(3)『就職活動中の女子学生の47.1%がオフィスの近隣環境を見ている』
「就職活動の際、オフィスのどの部分を参考にしましたか?」という質問に対し、男女共通して「オフィス全体の清潔感(男子学生:75.0%、女子学生:79.1%)」が1位でしたが、2位を見てみると、男子学生では「エントランス(52.3%)」、女子学生では「オフィスの近隣環境(47.1%)」と性別によって異なる結果が出ました。このことから、オフィス環境のどの部分を重視するかは性別によって差が生じること伺えます。
●格好良さよりも戦略性●
(1)の結果からオフィスをデザインすることは、学生のリクルーティングにおいて非常に効果的であることが伺えます。それでは、『新卒採用を強化したい』という目標に対して、『オフィスデザイン』はそのまま回答になり得るのでしょうか?
そうではありません。
上記(2)、(3)の結果を見てもわかるように、性別ごとに重要視するポイントにばらつきが認められます。例えば、『化粧品のメーカーが新卒採用を強化し、研究者となる女性を大量に獲得したい』場合、『エントランスの改装』だけでは解決策とはなりません。その場合は『全体の清潔感のアップ』と『近隣環境に配慮したロケーション選び』が効果的な解決策といえます。
このように、採用という目的を達成するためにも、表面的なデザイン性だけではなく、戦略のあるオフィス創りが必要になってきます。逆に言えば、戦略的にオフィス移転・リニューアルをすることにより、経営課題解決の手助けができるということです。
“法人”という言葉からもわかるように、企業とはまさに“人”です。“人”ですから当然“個性”が存在します。それぞれの企業理念があり、それぞれの事業計画があり、それぞれの人員計画があります。そのような中で重要なことは、オフィスを単純に格好良くするということではなく、きちんと現状を分析し、必要なものを抽出し、目的・ビジョンのあるオフィス創りをしていくことではないでしょうか。
株式会社翔栄クリエイトでは、オフィス環境を『第5の経営資源』として捉え、オフィスの移転・リニューアルを業績アップの最大の好機と考えております。今後もオフィス、そして企業の本質を追求することで業績の上がるオフィスデザインを提案して参ります。
株式会社翔栄クリエイトではお客様に業績の上がるオフィス空間を提供すると同時に、オフィスデザインの理解、発展を促す様々な社会活動を展開しております。
その一環として、2006年9月〜10月の間、株式会社毎日コミュニケーションズ様と共同で、会社の規模や業務内容とは関係なく、「働きやすそう」「働いてみたい」と感じるオフィスを学生や社会人にウェブ上で投票してもらう、『MYCOM オフィスアワード 2006』を開催しました。
MYCOMオフィスアワード 結果報告
http://cobs.jp/life/MOA/
この試みに20社以上の企業に賛同をいただき、欧米に比較してオフィス環境への意識が低いと言われる日本においても、ワークプレイスに対する意識が高い企業が増えていることを感じることができました。また、結果として総投票数1570票もの学生・社会人からの投票があり、学生にとってもオフィスに対する意識の高さが伺えました。
●就職活動中の学生に効くオフィスとは●
近年、オフィス環境を整える効果として、「生産性の向上」、「コミュニケーションの改善」、「ブランディング」など、様々なものが提案されています。その中でも今回はオフィスアワードを通して得た知見を含めた、「人材採用」の側面からのお話をしたいと思います。
上記で紹介した、オフィスアワードコンテンツの一つとして、企業に入る側の学生たちが、実際にオフィスに対してどのようなニーズ、考えを持っているのかを明らかにするため、『2007年度就職内定者に対するオフィス環境に関する意識調査』を実施しました(2006年10月4日発表)。就職活動を終え、且つ内定を得た学生に対し、オフィス環境に関する意識や考えを様々な角度から調査するというものです。その結果、いくつかの興味深い事実が浮かびあがってきました。
(1)『就職活動の際、会社を選ぶうえでオフィス環境を参考にした学生・・・46.2%』
「就職活動の際、オフィス環境は会社を選ぶうえで参考にしましたか?」という質問に対し、46.2%の内定者が参考にしたと回答しました。この結果から、オフィス環境がリクルーティングの結果に少なからず影響を与えるということが伺えます。
(2)『就職活動中の男子学生の52.3%がオフィスのエントランスの印象を見ている』
(3)『就職活動中の女子学生の47.1%がオフィスの近隣環境を見ている』
「就職活動の際、オフィスのどの部分を参考にしましたか?」という質問に対し、男女共通して「オフィス全体の清潔感(男子学生:75.0%、女子学生:79.1%)」が1位でしたが、2位を見てみると、男子学生では「エントランス(52.3%)」、女子学生では「オフィスの近隣環境(47.1%)」と性別によって異なる結果が出ました。このことから、オフィス環境のどの部分を重視するかは性別によって差が生じること伺えます。
●格好良さよりも戦略性●
(1)の結果からオフィスをデザインすることは、学生のリクルーティングにおいて非常に効果的であることが伺えます。それでは、『新卒採用を強化したい』という目標に対して、『オフィスデザイン』はそのまま回答になり得るのでしょうか?
そうではありません。
上記(2)、(3)の結果を見てもわかるように、性別ごとに重要視するポイントにばらつきが認められます。例えば、『化粧品のメーカーが新卒採用を強化し、研究者となる女性を大量に獲得したい』場合、『エントランスの改装』だけでは解決策とはなりません。その場合は『全体の清潔感のアップ』と『近隣環境に配慮したロケーション選び』が効果的な解決策といえます。
このように、採用という目的を達成するためにも、表面的なデザイン性だけではなく、戦略のあるオフィス創りが必要になってきます。逆に言えば、戦略的にオフィス移転・リニューアルをすることにより、経営課題解決の手助けができるということです。
“法人”という言葉からもわかるように、企業とはまさに“人”です。“人”ですから当然“個性”が存在します。それぞれの企業理念があり、それぞれの事業計画があり、それぞれの人員計画があります。そのような中で重要なことは、オフィスを単純に格好良くするということではなく、きちんと現状を分析し、必要なものを抽出し、目的・ビジョンのあるオフィス創りをしていくことではないでしょうか。
株式会社翔栄クリエイトでは、オフィス環境を『第5の経営資源』として捉え、オフィスの移転・リニューアルを業績アップの最大の好機と考えております。今後もオフィス、そして企業の本質を追求することで業績の上がるオフィスデザインを提案して参ります。
会社:株式会社翔栄クリエイト
住所:東京都東麻布1-26-2
住所:東京都東麻布1-26-2
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