ランチタイムは、忙しいオフィスライフの中での楽しみの一つ。しかしながら、栄養面や金銭面、時間のなさなど、オフィスでのランチにはいくつかの課題もある。今回は、こうしたランチ事情について掘り下げるとともに、注目を集めるお弁当宅配サービスを紹介したい。
社員食堂を設けているような大企業に比べ、社員食堂がないような比較的規模の小さい企業ではランチに関する様々な悩みが聞かれるようだ。ここに、ランチタイムの代表的な悩みを4つ挙げてみよう。
多くの企業が密集するビジネス街では、昼休みの時間が他企業と被り、コンビニや飲食店などが混雑しがち。お店に入るまでに時間がかかったり、支払い処理にも時間がかかったりするため、時には約20分以上も時間を無駄にしてしまうことも。1時間のランチタイムが設けられていても、ランチを楽しんでいる時間は実質30〜40分程度というケースも珍しくない。
タイミングによっては、仕事が片付かず、ランチ休憩を十分に取れないということもあるだろう。多忙を極めると、ゆっくりお店などに出かける時間もなく、デスクで簡単なものをつまみながら仕事を続けるというパターンも。これでは十分なリフレッシュができないどころか、エネルギーや栄養もしっかりと備えないまま午後の勤務に入る流れとなってしまう。
「ランチ代が高すぎる」という声もよく聞く話。株式会社カカクコムが運営する「食べログ」が調査した「ビジネスパーソンのランチ事情」の結果によると、1回あたりの外食ランチの予算は700〜1,000円が半数以上。オフィスワーカーにとって、毎回のランチを外食にあてるのは金銭的に厳しいという声もあり、節約のために外食は週1回に留めるなど、ランチ内容を調整する人も多いようだ。
外食やコンビニ弁当が多くなると、気になるのが栄養バランス。近年の健康志向ブームもあって、外食やコンビニも栄養バランスを考えたメニューが数多くラインナップされている。とはいえ、短いランチタイムで食べられるメニューを選ぶとなるとワンパターンになりがち。また、すぐ飽きてしまうといった悩みもあるようだ。
上記のほか、そもそも近隣に飲食店が少ないといった場合も、ランチタイムを悩ませる原因だろう。そこで注目したいのが「お弁当宅配サービス」だ。最近では利用者のニーズに合わせた様々なオプションを用意するサービスも。ここではおすすめのお弁当宅配サービス4つを紹介していきたい。
シャショクルは、お手頃価格のお弁当や有名店のお弁当を日替わりでオフィスに届けてくれる、まるで”デリバリー型の社員食堂”のようなサービスだ。メニューは300ブランド、4,000商品のラインアップと幅広い。また、「無人提供プラン」と「対面販売プラン」があり、企業規模などで選択できる。「無人提供プラン」を選んだ場合は、専用ワゴンで日替わりメニューを提供する「ランチワゴン」と、専用のWEBページ上で商品を選ぶ「スマートランチ」の2つのプランが用意されている。関東・関西を中心に、全国の主要都市にてサービスを展開中。
シャショクル 公式ホームページ:https://shashokuru.com/
「働くオフィスワーカーに力と健康を」というコンセプトで食品提供サービスを手がけているOFFICE DE YASAIは、ベンチャー企業や大手企業などで、1,000拠点の導入実績を持つお弁当宅配サービス。「オフィスでごはん」というプランでは、月ごとにメニューが変わる30種類のおかずやごはんをはじめ、コールドプレスジュースなどを冷凍便で提供。オフィスに冷凍庫や電子レンジがない場合でも、無料でレンタルすることが可能だ。無添加や国産素材にこだわったラインアップも体に嬉しい。日本全国でサービスを展開中。
OFFICE DE YASAI 公式ホームページ:https://www.officedeyasai.jp/
い和多は、1965年の創業から事業所向けの弁当給食に取り組んできた老舗である。2018年に業界初の「スマートミール」(栄養バランスのとれた健康的な食事)の認証を取得し、栄養素バランスやエネルギー量、塩分相当量などの厳しい基準をクリアしたお弁当を、「い和多のスマートミール」として1食ワンコインで提供している。提供エリアは、日本橋本店、六郷店、葛西店、加須店を中心とした関東の一部で、10個以上の注文から配達が可能とのこと。
い和多(いわた) 公式ホームページ:http://e-bento.co.jp/
オフィスおかんは、オフィスにいながら1品100円で健康的な食事がとれる、食の福利厚生サービス。レンタル無料の冷蔵庫にお惣菜を常備するスタイルで、商品は管理栄養士が監修している。約20種類のお惣菜は、毎月新しいものが登場。安全で健康的な美味しいお惣菜を、飽きずに食べられるのが魅力だ。日本全国対応可能で、これまでの導入実績は約1,500社にのぼる。
オフィスおかん 公式ホームページ:https://office.okan.jp/
ランチタイムのさまざまな悩みを解消してくれるお弁当宅配サービス。サービスを選ぶ際には、メニューの種類や金額に加え、冷蔵庫などに商品をストックしておく”設置型”のサービスか、オフィスで直接販売してもらう対面式のスタイルかなどといった宅配方法のオプションも決め手の一つになるだろう。
企業にとっては、いずれのサービスも導入コストは負担にならない程度の場合が多く、トライアル期間を設けているものもあるため、気軽に始められるのもポイント。前述の通り健康に配慮したメニューを展開するサービスも増えており、最近ではお弁当宅配サービスの利用によって「健康経営優良法人」の認定につながったというケースもあるそうだ。
社員の毎日のモチベーションと健康維持のために、ランチの一つの選択肢としてぜひお弁当宅配サービスの導入を考えてみてはいかがだろうか。