観葉植物はインテリアとしてオフィスを華やかに彩ることに加え、リラックス効果など様々な副次的なメリットも得られる。今回はそんな観葉植物をオフィスに置くための基本として、得られる効果、オフィス向けの観葉植物の種類、レンタルサービスについて紹介していく。
観葉植物は二酸化炭素を吸収するのと同時に室内の有害物質であるホルムアルデヒドやカビ、細菌なども吸収してくれる。さらに、人体の健康に有効な成分であるフィトンチッドや酸素を放出して空気をきれいにする。また、植物の蒸散作用によって水分を放散するため、葉が大きめの観葉植物であれば快適な湿度に調整してくれる効果もあるのだ。つまり、空気清浄機や加湿器のような効果を持ち合わせている。
植物には心や身体をリラックスさせてくれる効果もある。植物を見るとアルファ波というものが増幅して、血圧を低下させたり、筋肉の緊張をほぐしたりしてリラックス状態にしてくれる。さらに、目の疲れを癒す効果もあるため、パソコン作業が多い人はデスクに小さめの観葉植物を置くと、眼精疲労が軽減されるかもしれない。これらの効果がストレスの軽減にもつながるだろう。
観葉植物によって室内環境が改善されリラックスできると、スタッフのモチベーションや集中力のアップに繋がる。作業効率や創造性が高まり、生産性がアップすることが期待できる。
オフィスに観葉植物を置くと思った以上の副次的な効果があることが分かっていただけたと思うが、実際にどのような種類の観葉植物を選ぶことが望ましいのだろうか。オフィスにはどの程度の大きさの観葉植物が合うのか、常に陽が当たらない部屋や温度なども適しているのかなど、オフィスでよく見る観葉植物を紹介していきたい。
出典:Swan Florist
トロピカル的な雰囲気を持つ非常に美しい姿のヤシ。観葉植物の中では育てやすい部類とえいる。幼苗はミニ観葉植物として出回っており、やや幅広い光沢のある葉が美しく、成株とはまた雰囲気の違った姿を楽しめる。10℃以上の場所が望ましい。
出典:Link Florist
単にゴムノキというと園芸ではインドゴムノキを指すことが多い。ぽってりした大きくて厚みのある葉っぱをもち、葉の中心をまっすぐ走る主脈や光沢のある質感や濃緑色の葉色などが魅力的。大型の常緑樹で生長すると丈は25mにもなる。
出典:フェイクグリーンプラント
ウンベラータはゴムノキの仲間で、ふわっとした大きな葉が印象的な観葉植物。ハート形の優しい葉をつけており、人気が高い。枝がわかれていたり、幹を曲げたりしたユニークな樹形を選ぶと、センスの良いお部屋にガラッと変わる。室内であれば年中楽しむことができるが、寒さには弱く10℃前後の温度が必要。
出典:花匠
サンスベリアは見かけがいかにも熱帯の植物だと言う感じの魅力的な観葉植物。マイナスイオンを多く放出する事でも知られ、これを目的で購入している人も多い。マイナスイオンの放出量は中でもスタッキーという種類が通常のサンスベリアの3倍もマイナスイオン放出する。
出典:BIGUP
パキラは室内で楽しむ観葉植物の中でも、特に寒い場所に強く、日陰でも育てることができて、乾燥にも強く、さらに病虫害にも強い、丈夫な観葉植物。また、室内で長く育てていると茎はや枝が伸びてきて、形が崩れてしまうが、どこから切っても新しい芽が出てくるほど生命力が旺盛な観葉植物でもある。パキラは見た目にもおしゃれで、和洋問わずどんなオフィスにでも置くことができる。
寒さに強く、丈夫で初心者でも育てやすい観葉植物。ユッカの葉は垂れ下がらずに上にピンと立ち上がって先端がややとがっているのが特徴的である。ユッカの種類も豊富で、個性的な姿のものも多い。ユッカはリビングの隅にシンボルツリーとして配置するのが良い。面倒な手間が少なくすみ、スマートで場所を気にせず配置が可能。
取引先のオフィスで目にした観葉植物や、テレビなどで見たことがあるものもあったと思う。しかしいざオフィスに導入しようと思うと、手入れをしないといけないことや、もし枯れてしまったら、などと気をもんでしまう方も多いだろう。そんな場合には、オフィス向けの観葉植物の「レンタルシステム」が存在している。実はレンタルシステムを利用しているオフィスや商業施設は多く、同様にたくさんのレンタルサービスが存在している。
レンタルシステムは水やりや葉の手入れ、枯れてしまった植木の交換などを行ってくれるサービス。コストはかかってしまうが手入れいらずで、常にきれいな状態の観葉植物が楽しめるのが特徴。手入れが面倒な場合や、季節に合った植物、オフィスイメージに合った植物などを楽しみたい場合にはとても適したサービスである。このサービスを活用すれば気軽にオフィスに観葉植物を取り入れることができる。また、オフィス移転の際はレンタルであれば引き取ってもらって移転先に納品を頼むことも可能だ。新しいオフィスのイメージに合うものをプロに提案してもらえるのも嬉しいポイントなのである。
では、いくつかオフィス向けの観葉植物レンタルサービスを紹介していく。
グリーンなびでは毎月異なる観葉植物を気軽に楽しむことができる。また、ちょっとだけレンタルサービスを試してみたい場合のお試しレンタルや、イベント、展示会のみでの短期レンタル、気に入った植物は購入することもできる。レンタル開始後は毎月お手入れと植物の交換を行ってくれるため、仕事に支障をきたすことなく、観葉植物を置くことが可能。
グリーンテック株式会社では、関東地域のレンタルサービスを行っている。ガーデニングサービスとレンタルサービスの両方を行っていて、実際にスタッフがオフィスに足を運び、オフィスに最適な商品を何通りか提案してくれる。後日、そこか選ぶとすぐに観葉植物をオフィスに設置することができる。
株式会社ダイオーズでは、オフィスグリーンサービスとしてオフィスに一番合うグリーンをコーディネートし、快適な空間作りをしてくれる。ダイオーズは、1969年創業以来、蓄積されたレンタルサービスのノウハウにより、万全なサービスを提供してくれる。
グリーンポケットのグリーンレンタルは、お客様の空間イメージや設置環境に合わせた観葉植物とデザイン性の高いプランターを植物のプロがコーディネート・メンテナンスするサービス。オフィス移転の際にも、移転前に植物を引き取り、移転先に納品することも可能である。また移転先のレイアウトに合わせて、新しい植物の提案も受けられる。
空気清浄効果、リラックス効果、眼精疲労の軽減、ストレスの軽減やモチベーションアップなど様々な効果があり、インテリアの一部として考えていた観葉植物に少し目を向けてみると新しい発見があるかもしれない。また、紹介したような観葉植物のレンタルサービスを利用して、あなたのオフィスにも取り入れて、環境の改善やイメージアップを試みてはどうだろうか。