企業が目指す姿勢を顧客や世間に示す方法はいくつかあるが、そのうちの一つがオフィス空間であることは言うまでもない。オフィスは従業員が働く場所であることはもとより、顧客が訪ねてきた時にその企業のブランドイメージを持つ場所でもある。企業の姿勢や従業員に求めるものが上手に体現されたオフィスは、働く社員のモチベーションをアップしたり、社員の働く姿勢を企業が求める方向へ導くのにも一役買うことだろう。企業を訪問する顧客は玄関やミーティングスペースで、企業イメージを固めることもあるに違いない。
業種によって、オフィスのデザインで体現したいものは異なるが、今回はゲーム業界のオフィスに求められるポイントを、事例を見ながら紹介していく。
ゲーム業界の企業というと、みなさんはどのようなイメージを持つだろうか。楽しくて新しいワクワクを生み出す会社。そんな業界の企業には、遊び心のある、クリエイティビティを刺激する楽しいオフィスを期待するのではないだろうか。
出展・事例詳細:事務所デザイン.COM
デザイン:ws+design
新しいアイデアが欲しくなった時に、ダーツや卓球をしてリフレッシュし、発想の転換を図るためのスペースがあるのは、「株式会社gloops」。遊び心を刺激するには、遊べるスペースが大切ということか。ただし時間設定もして、遊びすぎて時間を忘れることのないよう、社会人としてのマナーも守るようにしているとのこと。
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デザイン:ユニオンテック株式会社
オフィスの壁一面がボルダリングウォールになっている、「株式会社アソビズム」のオフィス。新しいアイデアは机に向かっていても浮かんでこない。身体を動かし、時には逆さになったり落っこちたり。どのくらいの社員がこの壁を利用しているか、是非聞いてみたいものだ。
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デザイン:株式会社ヒトバデザイン
「KLab株式会社」のオフィスは、動線部分に線路や標識、踏切を配置し、オフィスにいながら外にいるような、また平面と立体が融合しているような不思議な感覚に。創造性の高いデザインが、クリエイターの遊び心を刺激する。
また、次々と新しいものを生み出すゲーム業界の企業には、未来的、先進的なイメージも求められるかもしれない。
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デザイン:株式会社フロンティアコンサルティング
パーブルのライトアップと大きなモニター、黒い壁面で近未来的な雰囲気を全面に押し出した入り口の、「株式会社エージェントゲート」。まさに未来のゲームを生み出すイメージにぴったりだ。
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デザイン:株式会社翔栄クリエイト
「株式会社エイタロウソフト」のエントランスは、白を基調とし、赤を効果的に配置。中に入ると3Dを立ち上げる際のPC画面をイメージした、白と黒の待ち合わせスペース。こうした対象的な配色が未来感を表現するのに役立っている。
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デザイン:株式会社ヒトバデザイン
先ほど出てきたユニークな線路などのオフィス空間でデザインされた「KLab株式会社」のエントランスはうってかわって白とブルーのみの配色。シンプルながら、不思議なデザインと計算された奥行きで未来的な空間が演出されている。
意外かも知れないが、集中力のいる業務の連続となることが多いためか、木目調や和室スペースなど、癒やしの要素を持つデザインや空間を用意しているゲーム業界のオフィスも多い。
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デザイン:株式会社翔栄クリエイト
「株式会社エイタロウソフト」のオフィスには、漆喰と琉球畳で作られた和室がある。社員のリフレッシュはもとより、顧客とのミーティングもここで行われ、膝を付き合わせての打ち合わせが親密さを生み出せるのだとか。
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デザイン:株式会社WM
「Neilo Inc.」のオフィスは、木目調の落ち着いた雰囲気。このすっきりとした感じが、社員の集中力を高めてくれるに違いない。
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デザイン:株式会社フロンティアコンサルティング
「株式会社ケイブ」では、オフィスのシンボルとも言えるツリーを中心に配置した、公園のように社員が憩える場を提供。
また、ゲームクリエイターの業務は基本的に個人作業だが、新しいアイデアが必要な場合には、他人とのコミュニケーションがとても大切となる。そうしたコミュニケーションが発生しやすいようなスペースを用意している企業も多い。
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デザイン:株式会社インターオフィス
階段型のユニークなウッドデッキ型コミュニティスペース。100インチ画面、5.1chサラウンドによるビデオ上映やゲームのデモンストレーションもでき、自然と人が集まる場所になっているとのこと。机を挟んで向き合うのとは違う、活発な議論が期待できそうだ。
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デザイン:ws+design
「株式会社gloops」の、社員が集まれるコミュニティスペースは、色とりどりの椅子で明るい気持ちに。広く開放的なエリアでは、ミーティングやランチの他、ゲームの新作発表会などにも使われる。
多くの事例を見てきたが、人々に夢とワクワクを与えるクリエイターたちが存分に能力を発揮できるよう、様々な工夫をしている企業が増えてきているように思う。あなたのオフィスのリノベーションの参考になれば幸いである。