開業や移転を考える際に比較検討したい代表的なビジネスエリア。前回の都内編に続き、ここでは関西で人気の高いビジネスタウンを特集。人気の理由を紐解いていく。
<参考>
起業・移転するならどこ?都内エリア別に見るオフィス立地メリット
出典:Wikipedia
西日本最大の繁華街でありながらオフィス街としても発展し続ける大阪梅田は、最先端を行く都会的でオシャレな街。大手百貨店などの商業施設が駅周辺にコンパクトに密集し、アフター5のお出かけやショッピングにも便利だ。2013年にオフィス兼商業施設「グランフロント大阪」が開業すると、ますます活気付いたこのエリア。一日250万人もの人が利用すると言われる大阪駅・梅田駅は、地下鉄大阪市営御堂筋線をはじめ、阪急神戸本線、JR大阪環状線など、全9路線が乗り入れる言わずと知れた巨大ターミナル。どこへ行くにもアクセス抜群なのも不動の人気を支えている。
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梅田と難波の中間に位置するビジネス街「本町」。この街にオフィスを構えるだけで信頼を得られるような、古くから大阪のビジネス街の代名詞として発展してきたエリアだ。商社や銀行などの名だたる大企業が集中。近隣には居酒屋やレストラン、カフェなども充実し、打ち合わせや接待、もちろんアフター5にも事欠かない。最近ではホテルやタワーマンションが建ち始め、街の様相も変化しつつある。
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関西を代表するビジネス街の一つとして古くから君臨し続ける「淀屋橋」には、多くの銀行や大手企業が集中。ここで働く女性は「淀屋橋レディ」と呼ばれ、東京の丸の内OLのようなハイセンスで知的なイメージを持ち合わせている。パリのセリーヌ川をモチーフにした重要文化財にも認定されるアーチ橋は街のシンボルとなり、落ち着いた街並みを演出。
北には梅田駅、南にはなんば駅と心斎橋駅があり、通勤に便利な立地も人気の理由。特に京都方面からのアクセスが良好だ。
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高級ブランド店やカフェも多く、洗練された街としても人気の高い「三宮」は、神戸のオフィス街の代表格。大阪よりも街全体がこぢんまりとし、落ち着いた大人の雰囲気を帯びている。JRや私鉄、地下鉄など多くの鉄道路線が乗り入れ、大阪にも特急で30分程度と、交通アクセスも申し分ない。異国情緒漂う「旧居留地エリア」は元町へと続き、おしゃれなブランド店や飲食店、アパレル店が立ち並ぶ。オンはもちろん、オフも愉しめるハイセンスな街だ。
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大阪取引所のある金融街「北浜」は、古くから関西経済の中心地として有名なエリア。地下鉄堺筋線「北浜駅」には、住友グループはじめ大手企業やホテル、高層マンションも。古き良き昭和の時代を彷彿させるようなクラシカルな建物も多く、街を流れる川や豊かな緑が、静かで落ち着いた雰囲気を醸し出している。お洒落なカフェやレストランも多数集まるので、気の利いたランチも楽しめそうだ。
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「水の都市」とも呼ばれ、淀川(現「旧淀川」)本流の中洲、また大阪湾から遡上する二大航路の安治川と木津川の分岐点でもある「中之島」。ここにはかつて多くの蔵屋敷が集まり、全国各地から物資が集まる「天下の台所・大坂」の中枢を担っていたエリアだ。古くから商業やビジネスの中心としての役割を果たす一方で、国の重要文化財「大阪府立中之島図書館」や「大阪市中央公会堂(中之島公会堂)」など文化施設、また、「大阪大学」を始めとする学校や病院も有し、情報と文化の発信地としての役割も。気持ちのいい遊歩道が続く河川沿いや、自然あふれる「中之島公園」はまさに都会のオアシスと呼ぶのにふさわしい。2008年に京阪中之島線が開通しアクセスが便利になった、進化し続ける人気のビジネス街だ。
同じ関西とはいえ、少しずつ特徴の異なるそれぞれのビジネスエリア。これらの個性を考慮し、会社に合った条件を踏まえつつ、社員にとって最適なオフィス環境を探していきたい。