長時間座りっぱなしで黙々と作業する社員の姿、山積みになった資料で雑然としたデスク…。
「デスクワーク」と聞いて多くの人が思い浮かべる風景は、こうした昔ながらのオフィスの様子なのではないだろうか。しかし最近ではその光景が徐々に変化しつつあるという。その1つの例が、“立ったまま”で仕事をするという全く新しい業務スタイルだ。海外のオフィスでは既にこの“立ち姿勢”でのオフィスワークが普及しているというが、日本国内でも近年、IT関連企業を中心にこうしたスタイルを取り入れるオフィスも増えてきているという。それに伴い、この“立ち姿勢”でのオフィスワークを叶える「スタンディングデスク」という商品からは、それぞれのニーズを叶える多様なバリエーションも登場しているという。
労働環境や生産性の向上も期待できると言われるスタンディングデスクの導入。ここではそのメリットと共に、おすすめの商品を紹介していく。
Bauhutte(バウヒュッテ)昇降式 スタンディングデスク(幅100cm×奥行45cm)BHD-1000H
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簡単なレバー操作で天板の高さを昇降させる事ができるスタンディングデスクは、メールチェック等の単純作業は立ち姿勢、じっくり検討したい案件の時には座り姿勢など、作業によって高低の使い分けができるので便利。引き出し部分はキーボード置きとして使えるのはもちろん、資料を広げたり作業スペースとして活用したりする事もできるため、あらゆる作業に適している。コンパクトなサイズなので、オフィスに導入する1台目としてはもちろん、在宅勤務者など自宅で長時間のデスクワークをする方にもおすすめの商品だ。
サンワダイレクト スタンディングデスク 幅120cm 奥行70cm 電動 高さ調節 高さメモリー付き 座りすぎ防止 ホワイト 102-ERD0091W
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スタイリッシュなカラーが魅力のスタンディングデスクは、おしゃれなオフィスにぴったり。電動で手軽に天板の高さを昇降でき、好みの高さを保存できるメモリー機能が付いている。長時間座り続けている事を知らせるアラームが搭載されており、座りすぎによるストレスや眠気を解消させる効果も期待できそう。電動式なので面倒なケーブルの配線も必要なく、広々とした作業スペースの確保が可能。数名で資料を広げてのミーティング、といった場面にも適している。
Loctek 座位・立位両用スタンディングデスク 高さ12段階調節付 35インチ ホワイトM2W
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デスクの上に置いて使用する可動式昇降デスクは、デスクの買い替えが難しい場合でも導入が容易。ガス圧式なので少ない力で高さを調整できるのは、女性にも嬉しいポイントだ。テーブルトップにはタブレットなどを立てかけられる溝が空いているため、そこにガジェットを立てかけて議事録作成も可能。会議中のちょっとした調べものの際も重宝しそうだ。デスク本体は15kgという軽さで、組み立ても不要なので、届いたその時からすぐ使用できるのも手軽。従来のデスクと、スタンディングデスクの間にできた隙間を有効活用することで、雑然としがちなデスクまわりの整理整頓も可能。すっきりとしたデスクで、作業効率の向上も期待できそうだ。
立ち姿勢と座り姿勢を定期的に繰り返すことができるため、肩こりや頭痛、腰痛、運動不足、コミュニケーション不足といったビジネスパーソンの悩みの種を解消してくれる効果も期待できると言われるスタンディングデスク。
ある実験より、人が立っている時に腰にかかる負担を1とすると、座っているときには1.4倍もの負担がかかることが分かっている。さらに、前かがみに座っている時には立っている時の約1.8倍もの負荷がかかってしまう。したがって、”立つ”という姿勢での作業こそが最も凝りにくい姿勢であると言える。また、足腰の筋肉が自然と使われることにより体幹を鍛えることができるばかりではなく、座っている時よりも消費カロリーが多いため、立ち仕事を初めて数週間で体重が1,2キロ減ったという声も。足の裏が刺激されるとともに全身の血流も良くなることから、眠くなりにくく集中力も持続するため、結果として作業効率の向上ももたらしそうだ。実際に海外の学校では、学習効率の観点からスタンディングデスクを積極的に導入する動きもあるという。
ここまで立ち仕事に対するメリットを挙げてきたが、何もずっと立ち続けることが良いということではない。一説には1日あたり2時間から5時間程立ち仕事をするのが最も効果的であるという実験結果も存在するため、立ち仕事と座り仕事を交互に行うのが得策であると言える。
新年度もスタートしたばかり。まずは職場の一つのチームや部署単位で試し、その効果を検証してみるのも一つの手かもしれない。労働環境を向上させ、より生産性を高める効果も期待できるスタンディングデスクを、ぜひオフィスに取り入れてみてはいかがだろうか。